【SQUIRREL FOREST】/『たけくらべ』

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【SQUIRREL FOREST】

SQUIRREL FOREST
SQUIRREL FOREST · 〒380-0821 長野県上千歳町1189−8
★★★★☆ · ビール販売業者

🍺【SQUIRREL FOREST】

長野市上千歳町1189-8

クラフトビールのお店です。リスのロゴが可愛い。ポテトサラダ・ピクルス・ナッツとフードメニューがあり、お持ち帰り以外に店内でいただくこともできます。僕はクラフトビールの美味しさに最近目覚めた新参者なので、「何をいただけば?」のレベルなのですが、オーナーさんへその旨を話すと、ケースを指差しながら丁寧に説明していただきました。オーナーさんは、クラフトビールの販売店の営業さんだった、とのことでした。わかりやすい上に、勧めていただいた品種もとても美味しかったです。助かります。そして嬉しい。ケースを眺めながら気分良く、クラフトビールを味わうことができました。

「Axe Edge」×①

Buxton/UK

Style:IPA/⒍8%

440ml

「Chokolate Hazalnut Porter」×①

Heretic/USA

Style:Porter w/Hazelnuts/7%

473ml

綺麗なショーケース

様々なビール。背丈も揃えてられている。

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『たけくらべ』

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫) [ 松浦 理英子 ]

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感想(0件)

にごりえ/たけくらべ改版 (新潮文庫) [ 樋口一葉 ]

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感想(6件)

📘『たけくらべ』

樋口一葉

1895年〜1896年 連載

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廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は仏くさけれど、さりとは陽気の町と住みたる人の申き、

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気前がよくて勝気な《美登利》は吉原遊廓大黒屋の養女で14歳。ゆくゆくは遊女となることが決まっている。表町組の《正太郎》や子供達とよく遊んでいた。この表町組と対立しているのは《長吉》を大将とする横丁組で、その中に美登利が好意を寄せている、龍華寺の住職の息子《信如》がいた。運動会の日、躓いた信如に美登利がハンカチを差し出したところ、回りから冷やかされてしまう。信如は美登利を無視するようになり、美登利は悲しく思いながらも信如に対して冷たい態度を取るようになった。夏祭りの夜、横丁組は表町組に殴り込みをかけ、美登利は長吉に泥草履を投げつけられた。信如の指図によるものと誤解した美登利は悔しがるが、信如への思いは断ちがたかった。

ある雨の日、信如は美登利の家の前で下駄の鼻緒を切って困っていた。布切れを持って出てきた美登利は、それが信如だと知ると顔を赤らめ、身を隠して布切れを投げてやるが、信如は恥ずかしさからその好意を無視してしまう。

時が経ち、美登利は頭を嶋田髪に変えられる。それ以降、美登利は他の子供達とも遊ばなくなってしまった。

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何時までも何時までも人形と紙雛さまとをあひ手にして飯事ばかりしてゐたらばさぞかし嬉しき事ならんを、ゑゑ厭や厭や、大人に成るは厭やな事、何故このやうに年をば取る、

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おもうこと

僕は、ショーケースから自然に、とはいいながらも『緑』(「美登利」)を手に取った。

でも、もうひとつ。『信如』を探してあげて、隣に並ばすことができていれば。

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「思ひの止まる紅入の友仙は・・・」

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「或る霜の朝水仙の作り花を・・・」

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いくつもの鍵があったのに。

とても甘い、燈火うつる世界に見惚れてしまっていたようだ。

街は華やかだけど、悲しい世界。

「走れ飛ばせの夕べに引かへて、明けの別れに夢をのせ行く車の淋しさよ、」

美味しいお酒があると、思慮が深まる。

次回の訪問が楽しみになります。

SQUIRREL FOREST 画像

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