【信州くらうど】/『センチメンタル・ジャーニー』

この記事は約5分で読めます。

信州くらうど

信州くらうど 026-219-6139
https://maps.app.goo.gl/NzvmEmqakWd5fpVXA?g_st=ic

【信州くらうど】

BAR 営業時間 10:00~20:00

〒380-0824 長野県長野市南千歳1丁目22−6 MIDORI 長野 2F

日本酒利き酒セット「700円」

「とおのね」「渓流」「高天」+「ふきみそ」

長野駅の駅ビルにあります。

信州の酒蔵とワイナリーを巡り集めた日本酒とワインが揃っているお店です。発酵バーとして、お酒の立ち飲みコーナーやカフェが設置されています。

のんびり、まったりの楽しみ方はできないのですが、騒々しさを求めて立ち寄ることが多々あります。「日本酒利き酒セット」で軽く飲み比べができます。売り場の品揃えも豊富ですので、お気に入りがあればそのまま購入できます。ここのお店ひとつで「信州のお酒」が楽しめます。お土産屋さんのスマートな形。旅行する方にもちょうどよいと思います。

長野駅は北陸新幹線と信越本線、しなの鉄道の北しなの線、長野電鉄の長野線が乗り入れています。地方でも賑やかな駅のひとつです。雪山シーズンは海外からの人々が多数見受けられます。賑やかで皆さん楽しそう。春は移動の時期、また新生活の時期ですので、それらしい人々もちらほら。この日はアーティストの公演があり、駅、駅前、シャトルバス乗り場と混雑していました。長野駅はいつも賑やかです。

トラベルカートを引いている人を見ると、羨ましく思います。帰りか、出発か。旅行なのか・・・。「人間と世の中を愛する術」を知るには「駅」がよい。行き交う人々をみて思いを馳せる。見知らぬ人々と共存する空間。ただ、すれ違うだけの共有時間。皆、理由があって駅にいる。どのような感情を抱いて歩いているのだろう。自分も「洗練された感受性を持ち、風雅で情感に満ちた」旅をしてみたい。今は叶わないことだから、せめてもと駅にやってくる。(閑散とした駅に一人残ってみたい。)

・・・・・

センチメンタル・ジャーニー

センチメンタル・ジャーニー【電子書籍】[ ローレンス・スターン ]

価格:299円
(2023/4/3 19:55時点)
感想(0件)

📗📗📗📗📗

『センチメンタル・ジャーニー』

A Sentimental Journey through France and Italy,by Mr.Yorick

スターン 1768

・・・私が旅に出ることにしたのは、ある男にあなたはフランスにおいでになったことがあるのですか、と冷笑されたからだ。フランス人について単に意見を述べただけなのに、直に経験していないというだけでこんなに辛辣な言い方をされたくはない。その日の晩から、私は衣類を鞄に詰め込み、船でカレーへと出発した。

主要登場人物

ヨリック氏 語り手、風雅な旅行者。

L夫人 同宿の旅行者。

R夫人 L夫人の友人。

B伯爵 シェイクスピアのマニア。

ラ・フルール 召使

スターンが転地療養の為二度赴いたフランス・イタリアでの体験を元にした作品。原題にも「France and Italy」とあるが、作品中ではイタリアまで到達していない。異国ならではの風物よりも、道中出会う人々や事件に対する主人公の多情多感な印象が連綿と語られている。

スターンはこの作品の目的は「人間と世の中を愛する術を伝える」ことだと述べている。「洗練された感受性を持ち、風雅で情感に満ちた」という意味で「センチメンタル」という言葉を流行させたのがこの作品である。

・・・旅行者にはありとあらゆる種類がある。無用の旅行者、単純な旅行者、物好きな旅行者、必要やむを得ない旅行者、などなど。かく言う私はその他の旅行者と全く異なってユニークな「風雅な旅行者」である。

召使ラ・フルールの手違いでL夫人に恋文を書く羽目になったり、スパイ容疑を晴らす際に自分の名前を「ハムレット」から引用したことでB伯爵が大変な有名人に会えたと思い込んだり、パーティーの場ではパリで最も洗練された機知の持ち主であると看做されたりした。

情感豊かな語りは、同時に感傷過剰が齎らす自己耽溺や軽薄さ、ユーモアをも表現するものとなる。

・・・宿に空き部屋が一つしかなく、フランス人の婦人とその女中との相部屋になるしか無い。十分に思案した後、私と夫人が大きなベッドを使い、女中は小部屋の簡易寝台。一晩中一言も話さない事を約束させられたが、眠れず婦人と話し始めた。心配した女中がやってきて見えないところで立っていた。私が婦人に向けて手を差し伸べると、触れたのは女中の・・・。(ここで唐突に、スターンは風雅な旅の物語を閉じている。)

📗📗📗📗📗

・・・・・

想うこと

🚄✨🚃✨🧳

どんな旅でも「旅」とつく以上、必ず帰ってこなければならない。

自分の人生に「旅」の時間はどれほど用意されているのだろう。決められた時間があって、しかも短く設定されているのだと思われる。「センチメンタル・ジャーニー」を最後までやり遂げてしまうと、その旅は「終わり」となってしまう。閉じたくはない。

スターンは、この小説を1768年2月に出版。その後、病状が悪化して同年3月にロンドンで没している。彼は、永久に「風雅な旅」を続けているのではないだろうか。

イタリアにも行って・・・そして、世界中を旅している。

「人間と世の中を愛する術を伝える」為に・・・。

A Sentimental Journey through France and Italy,by Mr.Yorick

🚄✨🚃✨🧳

信州くらうど 画像

コメント

タイトルとURLをコピーしました