アゼリア
アゼリア 0269-26-3482アゼリア
中野市中央3丁目4-12
雨降りの平日お昼過ぎに訪れました。ご高齢のオーナー夫妻さんのお店です。喫茶店ですが、ほぼ「ピザ屋さん」です。気軽に日本でピザが食されるようになった時代というと、50年位前でしょうか?徐々に全国へ広まったと思われますが、こちら「アゼリア」さんのピザはおそらく、日本のピザの黎明期の味をそのまま引き継がれています。ボリュームあるチーズ、ピザソースの甘さ、薄切りの玉ねぎ、ベーコン、小さな海老も入っています。懐かしい味わいです。テイクアウトもできて、人気のようです。一緒にいただいたアイスコーヒーも「おや?」と思うくらいの美味しさでした。喫茶とピザで営業されている理由がわかったような気がします。アゼリアさんの店内と外観には歴史を感じます。どれくらいのピザを作られてきたのでしょうか。中野市の人がずっと小さい頃からだと思います。海外映画や音楽に溢れていて、ピザが至極の食べ物だった頃。
あの頃は楽しかった、と子供時代に戻りたくなる。
But only if you measure in teams of years
だけど、
「子供さ。子供時代は二度と来ない」
STAND BY ME
スタンド・バイ・ミー改版 恐怖の四季秋冬編 (新潮文庫) [ スティーヴン・キング ] 価格:825円 |
「スタンド・バイ・ミー」
スティーブン・キング 1982
ゴーディ(大人)は「弁護士クリス・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事に目をとめる。・・・時代は彼が12歳の頃にさかのぼる。
仲良し4人組「ゴーディ」「クリス」「テディ」「バーン」。それぞれ事情がある4人。ある者はひどい家庭内暴力を受け、ある者は犯罪者の息子と呼ばれ。またゴーディも・・・。
ある日、行方不明の少年の死体が森の奥にあるという、兄弟の会話を盗み聞きしたバーン。その死体を見つけて新聞に載って有名になろうと4人はたくらみ、彼らは未知の旅に出る。
途中、喧嘩もするが助け合いながら、線路に沿って歩き続けていく。
みな、それぞれ家庭に複雑な事情を抱えている。夢も希望もあるのだが、つらい現実を直視し始め、叶わぬ未来が見え隠れしている。大人たちに理解されない悲しみを抱え、励まされることもなく、身体が成長している少年時代は、長い線路を歩いて行くように、不安定で危険を伴うものだ。この4人だけのことではない。みんな同じ。自分もそう。だから、それぞれ登場人物の言葉が胸に染みる。そして悲しくなる。自分に声をかけてくれる人はいただろうか、自分は誰かを救ってきたであろうか、もし、もし・・・。
こう考えることも、みんな同じ。みんなそうして、今を生きている。まだまだ、線路の上を歩いているのだ。
「何だってできるさ」
⭐️「子供は大切なものを捨てたがる。だから誰か大人が守ってやらないとダメなんだ。もしお前の両親が守らないなら、俺がお前を守ってやる!」
⭐️「親の言うことを聞くんじゃなくて、やりたいことをやればいい!小説家になりたければなればいい。もし、小説家として行き詰まったら、この日のことを書けばいいじゃないか!」
⭐️「ただ、誰もぼくを知らない土地へ行きたい」
⭐️ゴーディ「さよなら」。
・・・クリス「またな、と言えよ」
⭐️「12歳の時のような友達はもうできない・・・もう二度と。
今年の夏が終わります。
雨降りの中、しんみりと想いに耽ってみたのでした。
So darlin’, darlin’, stand by me, oh stand by me
Oh stand by me, stand by me
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