Banco Ramo
Banco Ramo 026-219-6439Banco Ramo
長野市南石堂町1261-1
・・・・・
善光寺御開帳で普段よりずっと賑わう善光寺。
今年は静か、とはいえ、そこそこの人通りですので、
夜に行きました。昼間とは違う空気感で夢見がちになる。
手を伸ばして、回向柱の先の「月」まで触れたような気分。
回向柱は光を放っているよう。月も綺麗な光。
光は遠いところにとどき広い世界を巡って、人の世の営みをご覧になる。
良き日々になりますように、とお祈り。だけど。
あまりにも綺麗で美しい世界に浸っていると、自分が消えそうになる。
困る・・・。この世はもっと、雑なものです。世界も人々も。
大きな通りから、少し入り込んだところにある「Banco Ramo」さんへ。
光が見えたので、引き寄せられるように。
(柔らかいて、甘いだけでは、日々を乗り切れない、と気が張るから)
強くなれる飲み物「エスプレッソ」。温かくて香ばしい。
苦い飲み物だけど、こちらのエスプレッソは、甘味も感じる。
そして、ホットミルクをそっと出されました。
緊張がほぐれます。味覚もカラダも、気持ちも。
柔らかくて、甘い「月」に見えたのでした。
・・・・・
白銀の月 ルサルカ
📘📘📘📘📘
『 白銀の月 』 オペラ アリア
ドヴォルザーク「ルサルカ」第一幕より
(台本クヴァピル・1901年初演)
高い高い天のお月さま、あなたの光は遠いところにとどき、広い世界を巡って人の世の営みをご覧になる。お月さま、しばらくじっと止まって告げてください、私の恋人がどこに居るかを。あの人に告げてください、白銀のお月さま、私があの人を胸に抱きしめていることを。あの人がほんの僅かなひまにでも夢の中で私を想い起こしてくれますように。はるか遠くからあの人を照らし告げてください。あの人に、愛している者のいることを。もしあの人が私の姿を夢に見るならば、私を忘れないままに起こしてあげて。
ああ、お月さま、消えないで、消えないで。
水の精ルサルカは、人間の青年に恋をします。ルサルカは魔法使いに頼んで人間の姿に変えてもらいます。それには「口をきくことも出来ず、恋人が裏切ったらその男を道連れにして水の底に戻る」という条件がついていました。
📘📘📘📘📘
・・・・・
✨✨✨✨✨
愛の対象として意識されることのない自分は、
せめて、その人の夢の中に入ってゆくことを願うばかり・・・。
『・・・ああ、お月さま、消えないで、消えないで・・・。』
✨✨✨✨✨
コメント