カフェバーバラ/かもめ

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カフェバーバラ

バーバラ
バーバラ · 〒380-0831 長野県長野市長野142
★★★★☆ · カフェ・喫茶
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💙「トレーブレフ」
(悲しげに)君は、自分の道を見付け、自分がどこに行こうとしているか知っている。でもぼくは相変わらず、混沌とした空想とイメージの中を駆け回っていて、それが何のために誰に必要なことかも分からない。僕は信じることが出来ないし、自分の天職が何かもわからない。
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カフェ バーバラ
長野市長野142

🖋カフェバーバラさんへ。
唐揚げ定食とジントニック。
硬めの衣が美味しい。アルコールに合う。
フラリと訪れて、ストーブに近いカウンター席。店内にひとり、をいいことにオーナーさんとお話。何もかも、興味深くて為になります。美味しく楽しい時間。

かもめ

かもめ/ワーニャ伯父さん改版 (新潮文庫) [ アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ ]

価格:473円
(2022/9/7 17:51時点)
感想(7件)


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【 かもめ 】
チェーホフ 1896
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25歳のトレーブレフは伯父の領地内の廃園で劇を上演するところ。トレーブレフは、因州的ではないまったくの新しい文学形式を表現するという夢を持っていた。主演は若く美しいニーナ。ニーナは女優に憧れているが、親がそれを許さない為、今日も黙って家を抜け出してきたのだ。トレーブレフの劇には文学的長所があったが、彼の母で女優のアルカジーナは真剣には観ていない。彼女は恋と歓楽に生きたいと思っているので、母親であることを思い起こさせるのが面白く無く、また、トレーブレフの前衛的な芸術への態度も理解出来ず、馬鹿にしていたのである。アルカジーナの愛人で小説家のトリゴードンも、自分の目指す作家像とかけ離れているトレーブレフを嫌い、ニーナの演技にだけ見入っていた。
ニーナは有名女優のアルカジーナに心酔、またトリゴードンにも纏わり付き、トレーブレフのことは冷たくあしらうようになっていく。ある日、トレーブレフは1羽のかもめを撃ち殺し、ニーナの足元にそれを置いた。そしてニーナの心変わりゆえに、自分も死んでかもめ同様ニーナの足元に横たわることになるだろう、という。しかしニーナは省みようともしない。
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善光寺周辺では、晴れ着の方々を見かけました。成人式ですね。自分はその時、何をしていたのだろう。不安な面持ちで社会を彷徨っていたように思う。心の「状況」は説明できても「情景」が伝えられないままに、大人になった。
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「情景」を伝えることって、難しい。
「感情」も「慕情」も。
お酒は世間を教えてくれるけど、肝心な事は、聞いても、素っ気なく「知らない」と言う。晴れの日でも。
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ニーナがトリゴードンとモスクワへ立ってから二年後。屋敷でトレーブレフが浮かない顔をしている。新聞で叩かれ、形式にこだわり過ぎてきたことを反省していたのである。そこへ、神経をすり減らして倒れそうな形のニーナがやってくる。ニーナはトリゴードンの子供を産んだ。やがてその子が死ぬと、トリゴードンはニーナに飽きてしまい、アルカジーナの元に戻ったのである。その後のニーナは女優としても不評。ニーナは屋敷で幸せな少女時代を思い起こして、いっときだけ泣くと、心が軽くなったといい、すぐに出掛けようとする。トレーブレフはニーナに留まるよう申し出るが、ニーナは断る。ニーナは女優として次の段階に進むつもりだった。苦しみを舐めたニーナは、芸術において、重要なのは名誉や栄光ではなく、忍耐なのだと悟っていたのである。ニーナは、今なお、トリゴードンを愛していた。トレーブレフにはニーナのような強さは持てなかった。ニーナが永久に彼の人生から飛び去ったとき、彼は部屋にこもり、銃弾を・・・。
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❤️「ニーナ」
どうして、わたしの歩いた地面に口づけをした、なんてことを言うの?わたしなんか、殺されても仕方ないのよ。(テーブルにもたれかかる。)疲れた!休みたい・・・休めたらいいのに!(頭を上げる) わたしはカモメ・・・。そうじゃない、わたしは女優、そういうこと!
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