ワイン食堂Stand./更級日記

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ワイン食堂Stand.

ワイン食堂スタンド 090-4181-4465
ワイン食堂スタンド · 〒380-0824 長野県長野市南石堂町1279−4 3F
★★★★★ · 定食屋
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ワイン食堂スタンド
長野市南石堂町1279-4センタープラザ3F


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季節も長野の街中も暖かくなってきました。雪の季節が終わる寂しさもあるけれど、公園のベンチで微睡む時間ができると思うと心が弾みます。日差しが柔らかい。気持ちも暖かくなる。この後、車を運転する予定が無いので、大人の楽しみ。昼飲みへ。ビルの三階にあるBAR。ワイン酒場スタンドさんへ。「甘辛カレー」「オーストラリア・ワイン・カルベネソーヴィニヨン」重めで、少し酸味が強めの赤ワイン。甘辛カレーが美味しい。オーナーさんにそのまま伝えると、にっこり「ワインに合うでしょ!」その後、ワインをもう一杯と「ラムシチュー」を小さなココットで出していただきました。カレーの後のワイン一杯分にちょうど良い量と柔らかなラム肉の味。美味しい・・・。オーナーさん「京都」出身とのこと。僕は「淡路島」なんですよ、から、色々なお話をさせていただきました。地元愛や、それと対をなすような地元の狭さ、地元を出る勇気と寂しさ、別の地を転々としながら、地元に帰ることもなく、長野に住んでいる・・・。そんな話に「ある、ある」と合わせていただきました。カウンター昼飲みのいいところ。明るくも寂しいような話にお付き合いしていただきました。美味しいものと、お喋りで、良い時間。ありがとうございます。また、フラリと伺います。
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更級日記


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『 更級日記 』

菅原孝標女 1059年〜

『月も出でて闇にくれたる姥捨になにとて今宵たづねきつらむ』

幼少の時「源氏物語」の話を聞かされた作者は光源氏の実在を信じて、京へ上りたいと願う。十三歳のときに願いが叶い、父に連れられて京へ上る。十四歳で憧れの「源氏物語」に出会い、陶酔する。物詣に出かけても、夕顔や浮舟のような恋がしたいとのみ願う。二十五歳のときに父が作者を京に残して常陸国へ赴任。二十九歳の秋、父が隠退、母は尼になる。三十三歳の春、意に反して平凡な結婚。三十五歳のとき、親しい人間ができるが、恋は実らなかった。この頃から夫の立身や子供の成長を願う普通の主婦として、日常の喜びを歌とする。四十歳近くになると、源氏物語への憧れは卒業して批評家に成長する。その後、夫は急死し、不信心を悔やむが、読経も物詣でも現世の幸福を掴むのには無力であることを悟る。四十八歳のとき、阿弥陀仏が迎えにきた夢を見た。後世は安楽だと思うが、余生をどう送ればよいか、思案に暮れている。・・・・・「源氏物語」の世界と現実の世界とを混同し光源氏のような貴公子が実在すると信じて、その出現を夢見るうちに、年をとってしまった。人生をうっとりと過ごしてしまった。

『月も出でて闇にくれたる姥捨になにとて今宵たづねきつらむ』

我が家はまるで、月も出ないで闇に包まれた姥捨山のよう。そんな叔母の家を、またどうして今夜訪ねてきてくれたのでしょうね。

夫の死後、落胆する作者のもとを甥のひとりが訪ねてくる。そのときに口ずさんだ歌。自らの晩年の境遇を、信州の更級にある姥捨山の伝説に重ね合わせた。これが「更級日記」という作品名の由来となっている。作中に「更級」の文言は無い。

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少年時代は窮屈な世界で過ごしました。入ってくる情報は、全て夢のようなものばかりで、いつか、いつか、と都会に出る事を考えていました。そして、出てみて思う。やっぱり狭い世界だった、出て良かった、と。・・・なのに、ふと考える。もしかしたら、世界中を巡っても、どこに行っても、今いる現実は窮屈で狭いものかもしれないね。夢を見続けても、夢を捨てても、世界が同じで苦しいものならば、せめて夢は大事にしていたい。心は豊かのままで変わらずにいられる。
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