一歩ベーカリー/モモ

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一歩ベーカリー

一歩BAKERY 0267-41-6511
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一歩ベーカリー_ippo-company
軽井沢追分宿にある、安心・安全なライ麦と自家製酵母にこだわるパン屋です。ライ麦は、長野県小諸にある工房ジオ・パラダイス前の畑で育てたライ麦やドイツ産のものを厳選。一步のパンは保存料不使用です。オンラインショップで通販もしています。店主が良質...

ベーカリー&カフェテリア「一歩」

軽井沢町追分578

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追分宿にあるベーカリー「一歩」さんへ。

ライ麦パンなどのお食事パンの5種の盛り合わせ「おすすめパン盛り合わせ」と「コーヒー」。小麦の甘さと、ライ麦独特の酸味があり、とても美味しい。コーヒーと、青空が見える店内の雰囲気に良く合います。美術家でもあるオーナーさんが、若い頃にドイツで食べたパンの味が忘れられず、独学でパン作りを研究し、こちらのお店を開いた、と聞きます。長野県産の小麦粉、自家栽培のライ麦、そして東信州の風土が生み出す本格的なドイツパン。中山道追分宿の旧道沿いの一角に可愛らしく佇むお店の外見と、異国の空気が相まって、魅力的な別世界へ迷い込んだよう。店内で時間を忘れて思慮深く、でも、のんびりと過ごさせていただきました。時間に追われる世界に車を置いて、歩いて街道沿いの「一歩」さんへたどり着きました。導いてくれたものはなんだろう。自分を追って、背後まで迫ってきていたものは、何者達なのだろう。

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モモ

モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語 [ ミヒャエル・エンデ ]

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感想(46件)

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「モモ」

ミヒャエル・エンデ 1973

大きな都会の町はずれにある円形劇場の廃墟に「モモ」という女の子が住み着いた。モモは町の人々と仲良くなり、友情も芽生えていく。モモには「話を聞く」というチカラがあった。モモに話を聞いてもらうと、勇気や希望が出て、毎日が素晴らしいものになるのであった。だが、モモの知らないところで、「灰色の男たち」と呼ばれる集団が不穏な動きを始めると、次第に、モモの元へ友達が来なくなってゆく。町の人々に何かが起きている・・・。

忙しい毎日のなかで、「素晴らしく生きる」ことの意味を忘れてしまった大人たち。

何がそんなに忙しいのだろう。何が自分から失われていくのだろう。分からないまま、心の余裕を無くして、毎日を生きていく大人たち。

「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない」

みんなの話を本当に聞いてあげることのできる才能がある「モモ」。

「忙しい毎日」を「充実している毎日」に変えないと。

それには「モモ」に打ち明ける言葉が必要。

そして、時間を感じ取る心も必要なのです。

「過去におこったことのように話しましたね。でもそれを将来起こることとしてお話ししてもよかったんですよ。わたしにとっては、どちらでもそう大きなちがいはありません。」

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「一歩」さんからの帰り道。想いに耽る。

孤独な僕の心には、忘れてしまっているものが、きっと一杯ある。

今まで歩いてきた歩数と同じくらいにあるだろう。

そして、そのうちのどのくらいを思い出さずに「捨てて」きたのだろう。

たしかに一歩ずつ、存在していたのに。

自分の時間と同じく過ごしていたはずのそれは、

自分の時間を道連れに「逃げて」行ってしまったのだ。

遠い過去に。

はるかな未来に。

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