【カフェ日々】/『枕草子』

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カフェ日々

カフェ日々 026-232-0239
カフェ日々 · 〒380-0844 長野県長野市大字南長野諏訪町509
★★★★☆ · カフェ・喫茶

☕️『カフェ日々』

カフェ日々

長野県長野市大字南長野諏訪町509

日が傾く頃。

カスタードプリンと

自家製ストロベリーアイスクリーム

オーガニックティー

善光寺へお参りをしてからの帰り道。遅い時間に訪れました。プリンとアイスとイチゴ。取り合わせがちょうどいいです。ゴテゴテしていない。「カフェ日々」オーナーさんの自然な気持ちのままに作られたデザートをいただくと心が和みます。小さくても明るく自由を感じる店内も強すぎる装飾がなくシンプルです。「カフェ日々」さんの空間は「随筆のような世界」です。過ごす時間がとても心地良い。ご馳走様でした。ありがとうございます。

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暖かい一日でした。外に出るとカフェは夕暮れ染まる空の下。そして西日を浴びているビルの壁を見て足早になる。駅前のコンコースを歩く人々を眺め下ろして、そこにある幾つもの悲喜を想像する・・・。自分の心情を表現する文章は、形式を知るだけでは、うまく組み立てられない。伝わらない。沢山の「詩」を並べても情景を伝えるのは難しい。余計なものばかりで纏めがちになる。

・・・女性は・・・。

気持ちのまま、「随筆」のように心情を綴ることができる。

・・・悲しみを抑えて伝えることができる人たちだ。

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枕草子

枕草子 上 (ちくま学芸文庫) [ 清少納言 ]

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📘「枕草子」

清少納言

平安時代中期1000年頃(一条天皇の御代)成立。

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第一段

「春はあけぼの」

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春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。

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(最も有名な一段。春夏秋冬を描く。段の最後の言葉は「わろし」)

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「枕草子」は日本人にとって馴染みのある古典作品です。作品的には随筆という括りにされますが、清少納言の意見や感想が綴られている「随筆」である、と考えるのは、早急です。「枕草子」には不思議さがあります。それが、人々を惹きつけてやまない魅力となっているのです。自然や人事に対して思うことを綴った章段があると思えば、特定のテーマの事物を列挙する形式の章段、また、宮廷での感想を日記風に記した章段。これらがバラバラに配置されており統一感がありません。また、表現にも不思議さがあり、四季の趣を描く「春はあけぼの」には、誰もが思いつくであろう「紅梅」も「桜」も出てこない。伝統的歌材である「白梅」、漢詩文に尊ばれる「桃」も掲げられていない。作品全体に貫く「明るさ」も不思議。清少納言が仕えた中宮定子の一門は政治的な敗北、悲運が繰り広げられていて「枕草子」は没落後の中宮定子周辺も描いている。ですが同情を誘うような表記はなく、むしろ陽気な哄笑に満ちています。

清少納言は、自由気ままで、明るい性格だったのでしょうか。

古典文学の殆どは「写本」。人々の書写の繰り返しで誤写や間違い、意図的改竄が混じる。(そういう異同を含んだ多くの写本を「異本」という。)もちろん「枕草子」のオリジナルは、今では存在していない。

清少納言が仕えた中宮定子一門は没落の道を辿る。没落しても帝の寵愛が衰えなかった証に、中宮定子は立て続けに懐妊する。999年に第一皇子敦康親王、翌年には第二皇女媄子内親王を産む。そしてその直後、中宮定子は二十四歳(二十五歳とも)の若さで夭逝する。

「枕草子」には中宮定子の死も帝の嘆きも描かれていない。ただ中宮定子が最期の日々を過ごした三条宮における端午の節句が描かれるのみである。

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第二二三段

「三条の宮におはしますころ」

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みな人の花や蝶やといそぐ日もわが心をば君ぞ知りける

この紙の端を引き破らせたまひて書かせたまへる、

いとめでたし。

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この数ヶ月後には不帰の客となる中宮定子を「いとめでたし」と書きおくる。歌意には様々な読み取り方ができる。でもなぜ「めでたし」なのか。

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カフェ日々 想うこと

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清少納言は「枕草子」の中に、様々な思いを詰め込んでいる。清少納言が伝えたかったものを知りたい。読み解いていきたい。清少納言が見た風景を見つけたい。

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昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火白き灰がちになりてわろし。

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中宮定子の死を看取ったのち、清少納言の足跡は漠として知れないという。

・・・今日、僕は人混みの中にその人を感じた。

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カフェ日々 画像

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