【veil】/『武器よさらば』

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昨晩は雨でした。雨降りの日は嫌いではないのだけれど、出かける予定がある時は少し気持ちが陰る。夜明けまで、そのまま眠ってしまいました。なにもない普通の朝になりましたが、雨は上がっていました。よかった。雨の中をでかけなくてよくなった。・・・雨の中を立ち尽くすこともなくなった。

【veil】

🍨【veil】

長野市南長野新田町1144-4 ラトール新田2F

🧀チーズケーキ

🍺ハートランド

街中の用事が長引いてしまい、訪問の時間がカフェタイム。キャラメルのジェラードが添えられています。甘くて、少しほろ苦くて美味しい。コーヒーやワインもいいけれど、ハートランドにも合います。素敵なインテリア、窓から見える雨上がりの青空、どれも今の自分に当てはまってくれているようです。良い時間を過ごさせていただきました。

お店の方をお見受けして、どこかで会っていたかな?と思いました。違っているのかもしれないけれど。カフェと一体になっているような空気感をお持ちの女性です。来店されていた方々もみな女性で、それぞれ空間に溶け込んでいました。みんな「カフェ慣れ」されているように見受けられました。四人のグループ、窓際席の二人、カウンターのおひとりさま・・・

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カフェは人を引き寄せる。カフェに訪れる理由は人それぞれ。人それぞれの個の中にもカフェに向かう理由はあり、その理由は天気でも変わる。・・・僕のように。・・・訪れたカフェの空気感で、その後の足取りが大きく変わることもある。気分が変わるのだ。雨上がりでも前向きになれる。

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「男はしばしば一人になりたいと思う、女も一人になりたいと思う、そしてその二人が愛し合っているときは、そういう思いをお互いに嫉妬するものだ。」

「武器よさらば」 より

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『武器よさらば』

📘【武器よさらば】

ヘミングウェイ 1929

「・・・傘は小さいけれど、持ってきてよかったわ。」 キャサリン

僕はイタリア戦線の救護車部隊に配属され、中尉として現場を取り仕切っていた。新たな戦闘が始まろうとしている頃、休暇から前線へと戻ってくると、僕が不在の間にイギリス人看護婦の一団がやってきて病院を設営していた。キャサリンいう看護婦に出会った。彼女はこの戦争で婚約者を亡くしたということだった。翌日の午後、僕は再び彼女を訪ね、キスしようとしたが、手酷くぶたれた。僕は彼女に恋していたわけではなく恋愛遊戯を楽しむつもりだった。ところが、彼女はそのことを見破っていて、素敵なお芝居だったわ、と言うのだった。彼女とまた会ったのは、作戦に出かける前だった。彼女はお守りのロケットをくれ、僕はそれを首にかけた。その夜、4人のイタリア人救護車ドライバーたちと、この愚かしい戦争に悪態をつきながら塹壕で食事をしているとき、オーストリア軍の追撃砲弾が炸裂した。足にひどい怪我を負った僕は野戦病院に運ばれた。僕は何も活躍していなかったが、勲章をもらえるらしかった。僕はその後ミラノの病院へと移された。まもなくキャサリンがやってきた。

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作者ヘミングウェイは第一次世界大戦中に赤十字社の志願兵としてイタリアで従軍し、怪我を負ってミラノの病院に入院する。そこである看護婦と恋に落ちる。ヘミングウェイ自身の体験を下敷きにして描かれた悲観的な戦争小説。

「武器よさらば」・・・この物語は、主人公フレデリックの告白の形になっている。

フレデリックが義勇兵となったのは、忠君愛国ではない。冒険を求めたのである。その冒険が本当の戦闘に変わる。遊戯のつもりで求めた恋愛が、無垢で崇高な本気の愛に変わる。

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想うこと

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雨降りの一日が終わっていく。今日は夕焼けはなかった。街は闇に包まれて寒く冷え込んだ。僕は雨上がりの街中を歩いて・・・。歩き回ったあと、ワインを飲んだ。こうして僕は、悲しみから立ち直れたと思っている。・・・いつものことだけど。

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The world breaks everyone, and afterward, many are strong at the broken places.

この世は皆を傷つける。そして、多くはその傷から強くなる。

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【veil】 画像

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