【Banco Ramo】/『7人ミサキ』

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Banco Ramo

banco ramo

時間の中で動いている身です。自分の時間はあと少しはある。ワインの一杯くらいは。

いつもの「banco ramo」さんへ。カウンターに「お姉さん」がひとり。

はじめまして。

ワインと美味しいもの。

オーダー名

📝「財布には2,000円しかなくて🥲」

・・・美味しいものを出していただけました。ゆっくりな時間が流れるなかで、楽しいひととき。「2,000円」でできるものを提供してくれる。いつも有り難う。

あと一時間ほどで予約の方々が見えられる、とのこと。じゃあ、それまでにお暇すると誰も居なくなってしまうね。もし自分が抜けるなら、誰かを引き込まないとね。

「『7人ミサキ』のようですね。」

・・・とお姉さん。

おやっ!・・・よく知っている。(その話なら僕は一時間は語れるよ。)

今日は、このカウンターを無人にさせると何かよくない事が起きるかもしれない。

「お姉さん、奢るからちょっとだけ待ってて。」

📝「財布には2,000円しかなくて🥲」

を済ませてしまったんだ。

・・・コンビニにお金を引き出しに走ったのでした。

『7人ミサキ』

7人ミサキ

高知県を中心にした四国、中国地方でいう『妖怪』。主に川や磯、沖合いなど、水辺で行き逢うとされ、行き逢った者は高熱をだして寝込んでしまう。

多くの場合、溺死者が七人ミサキになるといわれ、71組で行動する。人を1人誘い殺すと1人が成仏でき、新たに死んだ者がそこに加わることになるという。土地によっては7人の霊を溺死者とせず、猪の落とし穴に落ちて死んだ7人の平家の落人としたり、海に捨てられた7人の女遍路としたりと、さまざまに伝えられている。また、政治的背景から生じた怨霊のしわざともされていたらしい。天正16年(1588年)、長曾我部元親の家替相続問題で讒言され、切腹を命じられた吉良左京進親実と、後を追った同志の従臣7名の怨霊が、白装束で元親の居城である岡豊城に向かって歩いていくのが七人ミサキだともいわれる。

「怨念の民話」には高知県四万十市西土佐大宮の話が記されている。大宮に滝山という難所があり、ここに七人みさきがいて通行人を取り殺すと言われていた。杣人(樵)の頭分が夜涼みに出た時に水死したとか、伊予(愛媛県)の商人が自転車もろともに落ちて死んだなど、ここで六人が死んでしまったので、村人が占い師に見てもらうと「七人みさきの祟りじゃ。地蔵さんを刻んで建て、毎年丁重に祀りなさい」と言われた。七人みさきの怨霊は必ず七人の人間を取り殺すので、残る一人の命を助けるために滝山の岩の上に石地蔵を建てたのだという。

想うこと

美味しいお酒。

そこへ新たな女性。予約されていたお客様でした。そして・・・そのお姉さんのお知り合いでした。お互いに「また会いたい」と思っていたらしい。それを見届けて、僕はお暇しました。もう僕は自分の時間を使い果たしてしまったのだ。

引き留めていて良かった。いいことをした。舞台も人数も違うけど「7人ミサキ」らしくなったようです。なんとなく。

・・・いつか本当の「ミサキ」さんに会えるような気がする。

Banco Ramo 画像

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