【spice & herb AYA CURRY】/『山姥(能の曲目)』

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【spice & herb AYA CURRY】

🍛【spice & herb AYA CURRY】

長野県長野市中条日下野4792

🍛『3種のカレー フルコンポ』

「ローストココナッツ×ブラックペッパーのチキンカレー」

「牡蠣のアチャールカレー」

「季節野菜のマスタードカレー(豆乳仕立て)」

スパイス玄米ごはん

アチャール

ダール風おみそ汁

☕️『ほっとしげこ』

冬季限定のクラフトコーラ

有機スパイス、国産レモン、生姜を使用したコーラ。

長野市中条。かつての中条村、山道を登って辿り着く日下野小学校跡(その後は音楽堂)にて営業されているスパイスカレーのお店です。自然の中で頂くスパイスカレーとクラフトコーラ。どちらもとても美味しいです。個性の取り合わせのようなカレープレートですが、ひとつの音楽のように調和されています。天井の高い店内にオーナー夫妻さんの話す声が優しく響きます。製法、調理、飾り付けなどの知識に加えて、「音楽」を元にした感性をお持ちですよね。次に訪れた時に聞いてみよう。・・・中条の風景や山々といった自然も加わっている、スパイスのごとく・・・。

中条は「山姥伝説」のあるところで、地区のイラストにも描かれていています。「山姥」は怖いイメージがありますが、この地では「優しい神様」のような存在です。・・・山は心を浄化するという。この地に住む山姥は心が浄化されているのだ・・・。使用されていなかった中条の『音楽堂』。そこに「AYA CURRY」さんがなるべくして収まったように思います。

『山姥(能の曲目)』

🪭『山姥(能の曲目)』

世阿弥

都で「山姥の曲舞」を謡って評判をとった遊女「百万山姥(ツレ)」が「従者(ワキ、ワキツレ)」を伴って、巻光寺詣に向かう。越後の上路の山中でにわかに日が暮れると、一人の女(前ジテ)が現われて、宿を貸すから評判の曲舞を謡ってくれと言う。百万山姥が「山姥の曲舞」を謡おうとすると、女はそれを止め、夜になってから自分もいっしょに謡おうと言って姿を消す。

夜になる。その女は山姥であった。真の山姥が「山姥の曲舞」を披露し、我が身の上として遊女「百万山姥」に語りかける。そなたが謡う都で評判の「山姥の曲舞」は仏の教えを説いている。「煩悩即菩提」「邪正一如」「色即是空」・・・。遊女百万山姥よ、延いては全ての衆生よ、抱えている悩みに答えよう。山姥の山廻りは六道の輪廻にも例えられる苦しさである。しかし、苦しくても山々は美しい。四季折々、花、月、雪・・・世界は明るいのだ。苦しくても、辛くても、生きていることは幸せなのだ。

「百万山姥」は目が覚めた。その女は消えた。夢か幻だったのか。

・・・この世は美しい。人の世は甘美である。

・・・

廻り廻りて、輪廻を離れぬ、妄執の雲の、塵積もつて、山姥となれる、鬼女がありさま、見るや見るやと、峰にかけり、谷に響きで、いままでここに、あるよと見えしが、山また山に、山廻り、山また山に、山廻りして、行方も知らず、なりにけり

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想うこと

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厳しい山の生活。自然は優しいばかりではありません。「苦」の方が遥かに大きい。辛いときには「安心」を与えてくれる存在が必要です。その存在とは、どのような姿をしているのだろう。その存在が擬人化した姿こそ「山姥」だったのでは、と思うのです。

世の中は厳しい。社会は優しいばかりではありません。「苦」の方が遥かに大きい。辛いときには「安心」を与えてくれる存在が必要です。その存在とは、どのような姿をしているのだろう。その存在が擬人化した姿こそ「菩薩」だったのでは、と思うのです。

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