【カフェ日々】
☕️【カフェ日々】
長野県長野市大字南長野諏訪町509
冷えてきました。今日は立冬。夕方近くの3時半過ぎ。「カフェ日々」さん。
🍎タルトポム
☕️カフェオレ
紅玉りんごのタルト。柔らかいカフェオレ。冬の始まりを感じます。どちらもほんのりと温かい。そして優しい甘さに包まれます。静かに、そして、ゆるりと過ごさせていただきました。ありがとうございます。カフェ日々さんで過ごすとき、いつもは本などを開いているのですが、今日は窓からの景色を楽しむ日としました。カフェ日々さんは善光寺下の街中にある小さなお店。道路脇ですが、場所的に静かなところで、騒々しさがありません。窓から風の音や鳥の鳴き声などが聞こえてきます。夕暮れ時の好きな時間です。おそらくずっと昔から、日々が移り変わり、このような情景が続いていている。それを、カフェ日々さんで感じ取れたなら・・・なんて気持ちです。詩情があふれてくる冬の始まり。
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この世界、年月が経過して風景が移り変わっても、記憶のような「情景」は失われない、と思うのです。ビル街になっても、建物が取り壊されても、何もなくなっても。どこかに「情景」を見つけることができる。風の音や鳥の鳴き声などが失われることはない。
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『たき火』(童謡)
♪『たき火』(童謡)
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かきねの かきねの まがり角
たき火だ たき火だ おちばたき
あたろうか あたろうよ
北風ぴいぷう 吹いている
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巽聖歌 作詞
渡辺茂 作曲
昭和十六年(1941)九月、渡辺茂の自宅に、日本放送協会から一通の封書が屈きました。「十二月の『幼児の時間」の“歌のおけいこ”で使いたいから、同封の詞に曲づけをされたい」・・・。詞とは巽聖歌の「たき火」でした。渡辺茂は、わずか十分程で五線譜にスラスラと音符を書き込みました。“長年捜し求めていた理想の詞に出会った気持でした”と述懐しています。十二月の三日間。九日、十日、十一日。ラジオ放送される運びとなります。
《詩情あふれる歌詞とメロディー》
🍂かきねの かきねの まがり角
十二月八日未明、日本海軍はハワイの真珠湾に奇襲攻撃をかけました。日米開戦の始まりです。その翌日と翌々日(九日、十日)、朝の『幼児の時間」で「たき火」が放送されました。開戦の興奮冷めやらぬ世の中とは裏腹に、平和な童謡が放送されたのです。ところが、「たき火は敵機の攻撃目標になるし、落ち葉も貴重な資源で風呂ぐらいは焚けるから勿体無い」と軍当局からクレームがつきました。三日間の放送予定でしたが、三日目は放送中止になり、戦時番組に切りかえられました。
《日本中から「たき火」が消えました。》
🍂北風ぴいぷう 吹いている
敗戦後の昭和二十四年からスタートしたNHKの「うたのおばさん』で松田トシ、安西愛子によって、この曲は再び採り上げられました。初冬をテーマとしながらも、心が温まるような童謡「たき火」は、たちまち全国の幼稚園、保育園、小学校低学年で歌われるようになります。
《日本中の子供達が再び歌い始めます。》
🍂さざんか さざんか さいた道
昭和二十七年(1952)小学一年生の音楽教科書に載るようになると、今度は消防庁から「町かどのたき火は困る。防火教育上、考えて欲しい」とクレームが入りました。音楽教科書のイラストには必ず水バケツがスタンバイされ、大人が付き添っていました。大人たちは「たき火」を通して「火の用心」を教え込むことになります。
《「たき火」の詩的情景が失われていきました。》
🍂しもやけお手々が もうかゆい
そして現在、童謡「たき火」は教科書には掲載されていません。平成14年(2002)より・・・といわれています。(平成12年「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の施行で、家庭ゴミの自宅焼却はダイオキシンの発生原因になるので原則禁止、となる。)
《「たき火」の情景自体が日本から消えてしまったのでした。》
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こがらし こがらし さむい道
たき火だ たき火だ おちばたき
あたろうか あたろうよ
そうだんしながら 歩いてる
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想うこと
☕️🍎🖌️✨☕️🍎🖌️✨
この世界で「情景」をなくしてしまうのは、いつも「にんげん」だ。冬が始まるというのに暗いニュースばかり。(実はそれすら望んでいるのだ)・・・残虐なことをやめられない「知恵のある猿」は破壊と争いを好む。・・・どうにかならないものか。
多分・・・だけど。日が暮れる寂しさを受け止めてくれる、「帰るお家」があればよいのです。日々を過ごしていける「あたたかい場所」。
「にんげん」でよかったな、と思える日がいつかきますように。
All my best memories
Come back clearly to me
Some can even make me cry.
Just like before
It’s yesterday once more.
☕️🍎🖌️✨☕️🍎🖌️✨
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