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☕️【かごcafe コノハナサクヤ】
☕️【かごcafe コノハナサクヤ】
長野市松代町松代肴町878
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桜が開き始めた長野市です。松代町でランチ。街中にひっそりと佇むコノハナサクヤさん。駐車場は用意されていますが、松代町(城下町)特有の入り組んでいて細い道ですので、散策しながら訪れるのがよいかも。
9種の前菜➕メイン料理➕本日のスープ➕ドリンク
🍒🫐チキンカルパッチョ
(ベリーとマスタードソース)
☕️コーヒー
スイーツの追加
🥧台湾カステラ
お箸でいただくコースランチ。色とりどりで春らしい華やかさ。そして、調味料や醗酵食材、五穀米などには、どれも「和」を感じさせるよう工夫されています。シンプルな食材の取り合わせで、見た目も味もよく、ずっと楽しむことができました。美味しかったです。ありがとうございます。
お店の名前の由来を教えていただきました。
コノハナサクヤヒメ
古事記の神よりつけたとのこと。
木花咲耶姫・木花之佐久夜毘売・本名を神阿多都比売(かむあたつひめ)・国津神になります。
日本神話の中では有名なほうの女神さま。
映画監督の「スピルバーグ」がジェラシックパーク公開の際、このようなコメントをしていました。「男の子が長い単語を最初に覚えるのは恐竜の名前だ」と。確かにそう。
ところが僕は、日本神話の神々でした。淡路島は「国生み」の地。日本神話に触れる機会が多かった。「古事記」は大好きです。神々の名前はよく覚えました。
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📘『古事記物語』(鈴木三重吉)
「古事記」
奈良時代の初め、和銅五年(712)成立
臣安萬侶二言さく、それ混元既に凝りしかども、氣象いまだ敦からざりしとき、名も無く爲も無く、誰かその形を知らむ三。然ありて乾と坤と初めて分れて、參神造化の首 と作り四、陰と陽とここに開けて、二靈群品の祖となりたまひき五。所以に幽と顯と六に出で入りて、・・・。
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上中下三巻のうち、上巻では天地の始まりから神々の誕生、国土の生成を経て、地上世界の主となる天の祖先が天の世界から降臨した経緯が語られます。
続く、中下巻には初代神武天から第三十代推古天までの歴代天の治世と系譜、それぞれの時代に起こった出来事が記されています。
稗田阿礼が暗唱することにより数十年保存され、元明天皇の時代に太安麻呂によって記録されたと序文は語っています。
😓
・・・う〜。難しい。
「古事記」を子供にもわかりやすいよう物語風に現代語化して『赤い鳥』に連載されたものがあります。現代の子供、また、大きくなった子供が触れることができる古事記は、元を辿ると大正時代の児童雑誌。鈴木三重吉になる。すべての児童向けの古事記の物語はここから始まる。こちらから引用しますね。
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📘『古事記物語』(鈴木三重吉)
鈴木三重吉(1882〜1936)
1919〜1920 「赤い鳥」連載
1955 初版
世界ができたそもそものはじめ。まず天と地とができあがりますと、それといっしょにわれわれ日本人のいちばんご先祖の、天御中主神とおっしゃる神さまが、天の上の高天原というところへお生まれになりました。
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「笠沙のお宮」二章より
そのうちに邇邇芸命は、ある日、同じみさきできれいな若い女の人にお出会いになりました。「おまえはだれの娘か」とおたずねになりますと、その女の人は、「私は大山津見神の娘の木色咲耶媛と申す者でございます」とお答え申しました。「そちにはきょうだいがあるか」とかさねてお聞きになりますと、「私には石長媛と申します一人の姉がございます」と申しました。
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「咲耶媛だけをおとめになつて、石長媛をおかえしになったうえは、あなたも、あなたのご子孫のつぎつぎのご寿命も、ちょうど咲いた花がいくほどもなく散りはてるのと同じで、けっして永くは続きませんよ」
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想うこと
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「木花之佐久夜毘売」
神名の「木花」は「桜の花」、「之」は格助詞、「佐久」は「咲く」、「夜」は間投助詞、「毘売」は「女性」と解し、名義は「桜の花の咲くように咲き栄える女性」と考察されています。
古来より人々が桜に想いを馳せる気持ちは変わらない。でも文芸のチカラでは桜の表現は少し食傷気味。・・・「桜の便り」「桜吹雪」「花あかり」「花の散るらむ」・・・。
日本神話から、コノハナサクヤヒメから、想いを馳せる「桜」の楽しみ方もある。
天津神の子孫(天皇)、つまり神様の寿命さえも決めた「桜の花」。神様は寿命よりも「恋」を選んだ、と思うと。春、僕らが「恋」に夢みるのは古来からの取り決めごとなのだ。「零れ桜」の下で・・・桜人同士で恋が始まる・・・なんてね。春の「夢」の話。
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