BAR GLORY Nagano/ケルトの薄明

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BAR GLORY nagano

GLORY−NAGANO 026-223-7240
GLORY−NAGANO · 〒380-0826 長野県長野市南長野1403−2
★★★★☆ · バー
https://instagram.com/bar_glory_nagano?igshid=YmMyMTA2M2Y=

BAR GLORY nagano
長野市南長野北石堂町1403-2
コート石堂ビルB1F

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幽暗の王国には、無量の貴重な物がある。地上に於けるよりも、更に多くの愛がある。地上に於けるよりも、更に多くの舞踏がある。そして地上に於けるよりも、更に多くの宝がある。
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明るい時間から、地下に「宝」を探しに行くような感覚で。
「アイリッシュコーヒー」をいただきに伺いました。名前の通り、アイリッシュ・ウィスキーを使用して作られるカクテルです。生クリームがフロートされ、熱く、冷たく、苦く、甘く、という大人の「パフェ」ともいえます。ベースは温かいウィスキーなので、身体が暖まります。良い事があった一日の最後にいただきたいカクテルです。(このあと、シェイカーで作られる「エスプレッソ・マティーニ」をいただきました。順番が逆だね。それも「宝」探しの一興。美味しかった。)コーヒーに別の国のウィスキーを使用すると、当然、別のカクテル、別の名前になってしまいます。・・・・・「アイルランド」の風を感じることができなくなります。

ケルトの薄明

ケルトの薄明 (ちくま文庫) [ ウィリアム・バトラー・イェーツ ]

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感想(4件)

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『ケルトの薄明』The Celtic Twilight(1893)
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W・B・イエイツ
芥川龍之介訳
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Ⅱ 三人のオービユルンと悪しき精霊等
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・・・《友人から聞いた話である》
一人の憔悴した男が砦の地を掘っている。傍らにいた農夫に向かって自分の友人は、あの男は誰だと訊ねた。「あれは三代目のオービュルンです。」
・・・《こういう話を聞いた》
宝が悪い精霊に守られてこの地に埋めてある。その宝はオービュルンの一家に見出され、その物になるはずである。が、そうなるまでには三人のオービュルンが死ななければならぬ。
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一人目は掘って掘って、宝箱を一目見て死んだ。宝は再び隠れた。
二人目は掘って掘って、宝箱の蓋を開けて死んだ。宝は再び隠れた。
三人目は今掘っている。彼は自分が死ぬ事を知っている。けれども、その呪いがその時に破れて、それから永久にオービュルン一家が富貴になるということも信じている。
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・・・近隣の農夫の一人はかつてこの宝を見た。その農夫は草の中に兎の骨を見つけた。取りあげてみると穴が空いている。その穴を覗いてみると、地下に山積みしてある黄金が見えた。急いで家へ鍬を取りに帰り、また砦へ来てみたが、どうしてもさっきそれを見た場所を見つける事が出来なかった。
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アイルランド最大の詩人「イエイツ」は母方の実家の田舎で幼児期を過ごしました。その地の村人や自然からケルト的な霊性を吸収しました。その後、二十二か二十三歳頃に、日本の「能」の理解者となります。「能」は、化身や亡霊が、自分自身の古蹟を訪ねて、そこで往事を語ります。イエイツはケルト伝説の古英雄「アシーン」を能に見立てた物語詩の主役とし、二十四歳の時に「アシーンの放浪」(1889)を書き上げました。(後にイエイツはノーベル文学賞を受賞します。)
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「アイルランドには資源は無いが妖精は沢山いる」司馬遼太郎
・・・いつも空や山の彼方を眺めているけれど、見つけるべき宝は、地上よりも地下にあったりするのかも知れないね。自分は憔悴しているオービュルン。
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平俗な名利の念を離れて、暫く人事の匆忙を忘れる時、自分は時として目ざめたるまゝの夢を見る事がある。或は模糊たる、影の如き夢を見る。
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BAR GLORY nagano さんで良いものを見つけたように思います。またフラリと伺って「アイリッシュコーヒー」をいただきたい。
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夢は夢自らの意志を持つて居る。そして彼方此方と揺曳して、其意志の命ずるまゝに、われとわが姿を変へるのである。
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