cafeで読み物

☕️【Adorer Cafe】
📗『グリーンレクイエム』
想うこと
【Adorer Cafe】画像
1. 共有:
2. いいね:

☕️【Adorer Cafe】

長野県長野市稲里町中央１丁目２３−１ツルヤ長野南店隣

ヌボー生花店　併設

こちらのお店に立ち寄る時は、ほぼ仕事として。お客様へのお祝いの購入です。今回は「観葉植物(グリーン)」です。お店の方のアドバイスをいただきながら、良いものを選ぶことができました。「お楽しみに」と思いながらの投稿です。こちら、cafeが併設されています。ラッピングの間にコーヒーのひとときが嬉しい。前回はドライフラワーに囲まれていましたが、今回は「観葉植物(グリーン)」です。六月から模様替えをしたとのこと。今日の目的と一致していて、不思議な感覚です。ドライフラワーが添えたれたプレート。ふわふわモコモコのカフェラテ。「ダリア」と「コスモス」のイラストです。崩して飲むことが惜しくなる。その気持ちが過ごす時間を長くするようで、相手との会話が弾みます。見回すとグリーン。このグリーンが時間を守ってくれているように思います。こちらを見ていてくれているように。グリーンから恋されたい。

・・・どうしても思い浮かぶ本がある。

自分の居場所がわからなくて、自分の存在意義を探している。その頃に読んだ本。

グリーンを観ながら想う。他者、社会に受け入れてもらう術に、明確な解などない。自分と他人を組み合わせることは非常に難しい。だから僕らは「運命」という便利なワードを使っている。「運命」は不幸な裏切りを慰めてくれる。

・・・・・

📗『グリーンレクイエム』

グリーン・レクイエム　新装版（講談社文庫） [ 新井素子 ]

価格:737円
(2023/10/3 20:43時点)
感想(0件)

📗『グリーンレクイエム』

新井素子　1980

腰まで届く長い髪を持つ三沢明日香は、三十年ほど前、地球に不時着した異星人の末裔の一人。彼ら異星人は緑色の髪で光合成をし、接触した植物を感化して意志を持たせることができる。地球上の植物が意志を持ち、人間に対抗してくることを恐れた学者たちは、必死に彼らを追う。一方、植物学の研究助手である嶋村信彦は、少年時代に運命的な出会いをした明日香と再会、恋に落ち、逃避行を企てる。しかし明日香は、人間に対する本能的な恐怖と、母の潰した「故郷へ帰りたい」という呪縛に縛られている。二人の目指す先は「詩の世界」・・・になる。

この世にある、男女が登場する物語において「自分」と「他人」を組み合わせる場合には、間に「恋愛」を配することが多い。恋愛が登場人物の孤独を解決し、居場所を決め、ストーリーを展開させていく。そこから登場人物の「運命」を感じ取れるように描かれる。

この「グリーンレクイエム」の恋愛の描き方は、恋愛物語のプロットに沿っている。ですが、とてもジュブナイル、ライトノベルらしい。何故なら「恋愛」の組み合わせが「異星人」と「地球人」となっているから。さらに「動物」と「植物」の組み合わせなのである。本当に新井素子さんらしい。新井素子さんはライトノベルの草分け的存在として知られています。新井素子さんの高校2年生でのデビューと新しい文体は、当時の文学界に衝撃を与えました。一人称「あたし」、などその言語感覚は新しい世代を感じさせました。

🖌️・・・

「・・・・・、・・・・・。」

そう言う？

「通りすがりのレイディ」は至高だよね、なんて語り合える人を探している・・・さあね。もうずっと昔のことだから！何かが消えていくようで、寂しいんだ。待てる？整理できる？・・・見つけることが「いつのまにか」難しくなってるのに、何かを失った？何を、って？・・・時間じゃなくて、僕の中の感性が短く切り詰められているんじゃないかってこと？　それだけじゃ埋め合わせができないよ。減っているだけだもの。僕は新しい世代に憧れて、なりきって、演じていただけで、感性なんてそもそも・・・！寂しい僕らしく、大事なものを手に入れてこなかったんだ、と、じゃあ？・・・そして？

「・・・・・、・・・・・。」

だいぶん慣れてきたね。

ごめん、僕は答えられない。今、

失われた輝きを見つける方法を、って言ってみようか！

「・・・考え事をしてるんだ。」

・・・

・・・・・新井素子さん風に書いてみた。

・・・・・