cafeぴろきち
cafeぴろきち
坂城町南条4861-35
さかきテクノセンター内1F
営業時間 11:30〜17:00
営業日 水・木・金・土
ぴろきちこんばんは。暖かい一日でした。枯葉を散らせた秋が、冬の寒さを少し押し戻していたような。・・・仕事が落ち着いて、道すがら、坂城町にある「cafeぴろきち」さんで休憩です。コーヒーを頂ければいいかな、と思っていたのですが、メニューを見ているとカレーの魅力に引き込まれてしまいました。
ココナツとチキンのスパイスカレー
野菜たっぷりチキンカレー
どちらにしようか?・・・どちらも美味しそうです。
どちらって選ぶときは、片手で方向を指し示すもの。
もし両手で選ぶことができるのなら。
両方とも自分のものにできるのに。
よくばりカレープレート
どちらもきめられない〜
そんなあなたにおすすめの2種もり
両手を使えた気分になります。
右手も
左手も
心のなかも
暖まります。
「cafeぴろきち」さんの本棚に、同じタイトルの絵本が二つありました。
手袋を買いに
価格:1,100円 |
価格:1,540円 |
てぶくろをかいに/新美南吉/いもとようこ/子供/絵本【3000円以上送料無料】 価格:1,540円 |
「手袋を買いに」
新美南吉 1943
・・・
寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。
・・・
・・・
こっちの手、ほらこの人間の手をさし入れてね、この手にちょうどいい手袋頂戴って言うんだよ、わかったね、決して、こっちのお手々を出しちゃ駄目よ
・・・
『新鮮な驚き』
子狐が初めて初雪を見る。雪の上を駆け回る。樅木からの落雪に驚く。
『優しい気持ち』
雪に触れ冷たくなった子狐をみて「手ぶくろ」を買ってあげようと思う母狐。
『狐のチカラ』
母狐が人間への不信感と、子狐の手を人間の手に変えてしまう不思議。
『人間の思いやり』
子狐とわかった後の帽子屋さんの主人の態度。ある窓の下から聞こえた子守唄。
『溶けていく不信感』
人間への信頼感を持ち始める子狐。それをみて首を傾げる母狐。
・・・
お母さん狐は、「まあ!」とあきれましたが、「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやきました。
・・・
新美南吉は愛知県半田市の出身の児童文学作家です。雑誌『赤い鳥』出身の作家の一人であり、彼の代表作『ごん狐』(1932)はこの雑誌に掲載されたのが初出。結核により29歳の若さで亡くなりました。作品数は多くありませんが、童話の他に童謡、詩、短歌、俳句や戯曲も残しました。宮沢賢治とよく似た境遇から、「北の賢治、南の南吉」と呼ばれています。
cafeぴろきち 想うこと
「cafeぴろきち」さんでのんびりと暖かく過ごさせていただきました。新美南吉の絵本を手に取り、懐かしい想いに浸ることもできました。ありがとうございます。
そして。
コーヒーを飲みながら、これから冬を迎えるにあたって、色々と準備をしなければと思いを巡らせていました。冬は山からやってきて、そのうちに街まで降りてくる。
・・・月が出たら、雪の足跡にはコバルトの影がたまる。
・・・手ぶくろをはめた両手をパンパンやって見せたい。
「母ちゃん、人間ってちっとも恐かないや」
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