新駒書店/雨月物語

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新駒書店

新駒書店
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新駒書店
新駒書店 - 「いいね!」433件 · 21人が話題にしています - 長野県南佐久郡佐久穂町にある古本を主にに扱っている書店です。

新駒書店

南佐久郡佐久穂町高野町2914

前々から気になっていた本屋さんです。仕事の合間でしたが、ようやく訪れる事ができました。2021年6月2日にオープンされた本屋さんです。児童書や歴史書、洋書と、様々なジャンルで充実しており、新刊5%、古本95%くらいとのことです。かつて食堂だった建物をリノベーションされての開業で、商店街の空き店舗に、本屋さんとして電気が灯されたのでした。本棚やテーブルの並びも面白く、数ある古本屋さんの中では「見せる」タイプの作りかな、と思いました。店内と本を眺めながら、ゆらゆらと癒される至福の時間。今日に出会うべき本も見つかりました。古書と新書を手に取り縦の軸を感じるのも面白い。和書と洋書という横の軸で考えるのも良い。何か時空の旅を感じる素敵な本屋さんだと思います。

夜に電気をつけておけば、(お店の本のように)様々なジャンルの人々が集まり「サロン」のようになるのでは、と想像が膨らみます。建物自体が「食堂」の記憶を持っている・・・。夏には、手持ち花火を持ち寄った子供たちの歓声を聞きながら、大人たちはビールを、なんてね。・・・僕は静かに文庫本などを読んでいる・・・。

空想が夢の中の世界になる・・・。自分はまだ花火を楽しむ子供で、今まで夢を見ていたのではないだろうか。大人社会が厳しくて本の世界と違うのはこれが夢だから。きっとそうだ・・・夢なんだ・・・。僕は古い家屋の屋根裏へ登って、かくれんぼをしていて眠ってしまったのだ・・・。だって、ここは、みんなの声が聞こえる「食堂」なんだから。・・・。

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雨月物語

新版 雨月物語 全訳注 (講談社学術文庫) [ 上田 秋成 ]

価格:1,815円
(2022/9/6 07:54時点)
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『雨月物語』

上田秋成 1776

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羅子水滸を撰して、三世唖児を生み、紫媛を著し、一旦悪趣に堕ちるものは、蓋し業のせまるところとなるのみ

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「雨月物語」五巻五冊。九編から成る。江戸中期の読本。中国の白話小説や日本の古典を翻訳または改作した、怪異小説集である。

「上田秋成」1749~1809 大阪の人、本名は東作。江戸後期の国学者・歌人・読本作者。後には医学も修め、開業した。

「浅芽が宿」巻之ニ収録 より

下総の富農に生まれた勝四郎は、百姓仕事が嫌で、妻の宮木に留守をさせて京に商いに上がるが、間もなく関東一円は兵乱の巷と化し、帰郷を諦めた。七年後、せめて妻の菩提を弔おうと荒廃しきった我が家に帰ってきた。すると意外や、勝四郎が家に戻ると、その帰郷を待ち侘びていた妻が出迎えてくれた。二人は喜びの涙を流して、お互いの身上と再会の幸せを語り合った。そして、夜も更け、一緒に寝につくこととなった。遠い道のりを歩いてきた疲れからか、勝四郎はすっかり熟睡していた。夢心地に、なんとなく寒く、夜具を掛け直そうとした手に、さやさやと音があり、目が覚めた。側に妻はなく、廃屋跡の草むらに寝ていたのであった。

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書店のソファで眠り込んでいたらしい。

目が覚めたら・・・。

たくさんの本に囲まれていて。

膝の上には、「夢オチ」の名作が二冊。

日本の名作「雨月物語」

世界の名作「不思議の国のアリス」

・・・・ここまでが、今日の夢。

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