【Lien】/『さようならアルルカン』

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If we shadows have offended, Think but this, and all is mended:

That you have but slumbered here

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🍞【Lien】

🍞【Lien】

長野県大町市大町1472

🍞パンランチとビーフシチューのセット

☕️ホットコーヒー付き

🥕お漬け物付き

🥗サラダ付き(ドレッシングは)

何処かのカフェで過ごしてから長野市へ戻ろうかな、とか。何も参考にせずに車で走っていて、目に留まったお店。良いことの予感は当たるものです。美味しいランチに巡り合うことができました。どれも美味しくて優先順位はつけられない。「サービス😊」と多く盛り付けていただきました。お腹もココロも満たされました。

地元に愛されるお店ですね。常連さんたちの近況や過去を懐かしむ話、日々の話・・・いつまでも続く話に耳を傾けていました。

店内には、いくつもの「道化師🤡」の人形が飾られていました。手作り感があります。オーナーさん、お好きなのでしょうね。

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道化師全般を「クラウン」と呼び、数あるクラウンの種類のうちのひとつが「ピエロ」です。一般に悲しみを表現するクラウンの役名がピエロです。 

アルルカン(フランス語で道化師を意味します。)とピエロは、イタリアの仮面即興劇「コメディア・デラルテ」の登場人物で、どちらも道化役として知られています。 アルルカンは、さまざまな色の三角形の模様の衣装をつけています。一方、ピエロは顔を白く塗り、白装束を着ています。 

・・・もうね。

「Lien」さんで思い浮かぶ作品はこれしかない。

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📘『さようならアルルカン』

📘『さようならアルルカン』

氷室冴子 1977

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なぜ彼女を追うのだろうか。

この自問に答えるのは容易ではない。

違う高校に別れ別れになってから二年。すでに彼女は過去の人であるはずなのに・・・

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他人の濡れ衣を我が事のように怒った少女「柳沢真琴」。そんな彼女とは正反対の人「わたし(小田桐)」。わたしは彼女に憧れ、追い続けている。

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わたしは読書好きを買われて図書委員となる。わたしは柳沢真琴の図書カードを追っていく。彼女の精神の軌跡を窺い知りたいと思ったのだ。「何の本捜しているんだい、小田桐さん」ふり返ると、同じ二年生の宇野緒美が立っていた。「『銀の匙』よ」「『銀の匙』か。中勘助だっけ」「知ってるの」私は少し驚いて尋ねた・・・。「『銀の匙』は、学校の図書室にはなかったはずだよ。ぼくも一年のとき捜したけど、なかったから買ったんだ」

わたしは緒美と親しくなり、お互いに「仮面の人生」を送ってきたことを告白しあう。そして仮面と訣別する方法を模索し語り合う。

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そんな中、ある出来事で柳沢真琴は誤解と偏見を浴びて、精神が崩壊する。その後、皆が親しみ易くなったというように変化する。みんなを笑わせ、人気者であり続けた。

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教室のガラスが割られた。逃げた者たちの姿を見ていながら無言の柳沢真琴。わたしは席を立ち上がって叫んだ。「見ていました!」柳沢真琴がするべきの行動をわたしが行った。

・・・柳沢真琴は「仮面」をつけたのだ。「道化者(アルルカン)」になってしまったのだ。

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わたしはレポート用紙に

さようならアルルカン

と書き、四つ折りにして彼女の靴箱へ入れた。

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二年後、緒美に誘われて郷土画家の個展に行く。そこで衝撃的な作品の前で立ち止まる。『月夜に毱を持つピエロ』・・・「気に入った?その絵」

背後にいたのは柳沢真琴であった。

「私、あなたのこと、何も知っちゃいないわ。でも、あなただってたぶんそうね」

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日後、彼女から注封筒の手紙が届いた。心躍る思いで封を切った。

そっと広げてみた。

出てきたのは、端が黄化く変色し手づれた、四つ折りにされた一枚のレポート用紙だった。私はそっと広げてみた。

いまとほとんど変わらない二年前の筆跡で、こう書いてあった。

きようなら アルルカン

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想うこと

🍞🥕🥗☕️

Lienさんに、なぜアルルカンが多く飾られているのか。いつかカウンターに座って常連さんたちのように、オーナーさんと話をしてみたい。その時の僕は、仮面をつけるのか、仮面を外すのか。

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「この仮面をつけたり外したりすることによる変化は「成長」といえるものなのだろうか。」

🍞🥕🥗☕️

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🤡So, good night unto you all.

Give me your hands, if we be friends, And Robin shall restore amends.

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普段の出来事を、何かに結びつけて、書き綴っているのは、必死の思いで隠している自身の気持ちを、この世界へ残そうとしているのだ。忍び寄る寂しさに耐えるために。・・・ありたいと願ったこの世界では沈黙するしかないのだから。

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