序
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《序》
「朝の食事」
〈ジャック・プレヴェール〉
あのひとはコーヒーをカップにそそいだ
あのひとはミルクをコーヒーカップにそそいだ
あのひとは砂糖をミルクコーヒーにそそいだ
小さなさじであのひとはかきまわした
あのひとはミルクコーヒーをのんだ
それからカップをおいた
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☕️【古間カフェ】
☕️【古間カフェ】
長野県上水内郡信濃町古間908
Instagramは「そろそろ始めなきゃと思ってて」とのこと。
〈フルマ・カフェ〉7:00〜11:00
〈社交場・古間座〉 16:00〜22:00
☕️コーヒー
🥗モーニングセット
〈朝の食事〉
朝から暑い日。信濃町は一年を通して、今が一番いい季節なのかもしれない。夏野菜が溢れ出す季節です。モーニングセットが出てくるまでのんびりとしていたら、通りから僕に声がけがありました。犬(わんこ🐶)を連れた女性の方で、散歩途中のご近所の方。田舎の村でよくある「お裾分け」で顔を出されたようです。わんこはとてもおとなしく…と思ったら、オーナーさんが奥から出てくると「マシンガン」のように…。オーナーさんはご近所の犬にも好かれているらしい。
オーナーさんが育て、またご近所さんから集まった野菜に溢れた「モーニングセット」。美味しくいただきました。ご馳走さまです。こちらの建物にカフェの灯りがついたのは、つい最近のこと。けれどもずっと前からココにあったように錯覚します。ただ見つけられなかっただけ?、のような感じ。ここは、かつての古間宿というところ。北国街道が通る信濃町には、かつて三つの宿場町がありました。信州北端の「野尻宿」、小林一茶の故郷「柏原宿」、鳥居川を挟んで隣接する柏原宿と合宿していた「古間宿」。この古間宿の中ほどにある本陣古家には、1868年(明治元年)戊辰戦争で通行した官軍方の関札が残されています。1また信州鎌の元祖といわれる場所で「古間鎌」を発展しました。
この地の〈朝の食事〉の素敵な時間。
単純な日常とその仕草、心にしみる情景…。
庶民的でかつ都会的なイメージを持つ「古間カフェ」(オーナーさん)。
そしてこのカフェのガレージには「トゥクトゥク」がありレンタルサービスがあります。この地、誰が乗っていても似合いそうです。
ここに立ち寄る人々は「あの頃が懐かしい」という記憶を引き継いでいるのかも知れない。
…わんこ🐶も。
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🎞️『天井桟敷の人々』
🎞️『天井桟敷の人々』
Les enfants du Paradis
「天国(=天井桟敷)の子供たち」
脚本:ジャック・プレヴェール
フランス映画:1945
…愛し合う者同士にはパリも狭い…
1840年代のパリ。パントマイムを演じる役者の男バティストは、魅惑的な劇団員ガランスに恋をする。一方、座長の娘ナタリーはバティストを密かに愛していた。そんな中、詩人との間にひと悶着を起こしたガランスが、バティストと同じ一座に加わることになる。同じ舞台で共演すると評判となる。ガランスもバティストを恋し始めるが、自らの不幸な生い立ちと決して清純ではない過去が理由で、純粋なバティストに応じることができなかった。…それから5年後。ナタリーと夫婦になっていたバティストは、とある伯爵と結婚したガランスとの再会に胸を焦がす。
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かつて「寺山修司」主宰していた劇団「演劇実験室・天井桟敷」(活動期間 1967年 – 1983年)は、少年時代に青森の映画館でこの映画を見て感動した寺山が、劇中の天井桟敷で芝居を鑑賞する人々の姿から着想を得た、と彼自身のエッセイや元劇団員らが談話などで語っている。
想うこと
🌽✨🍆✨🍅✨🧄
「古間カフェ」のオーナーさんは、この信濃町の古間に移住されてきた女性。
帰り際に、沢山の「色々」を持たせてくれました。「あっ、お金払います😯」「いえいえ、お裾分け☺️」…持たせていただいたのは「野菜」だけではないです。幾つもの「素敵」と「笑顔」を紙袋で持たせてくれました。…このカフェに訪れるのはご近所さんだけではない。きっと時を超えた旅人も出入りしているように思う。
🍀
この地のかつてを知らない僕は、街道と建物の往時跡から偲ぶだけ。
いつも僕は舞台から離れた天井桟敷にいる。言葉を発しない劇の舞台をみている。舞台衣装を着たまま外へ飛び出していく俳優を追う。無言に耐えられない僕は、いつも追いつくことができない。
🌽✨🍆✨🍅✨🧄
跋
《跋》
「朝の食事」
…
私に話しかけもせず
私を見もしないで
あのひとは立ち上がった
あのひとは帽子をかぶりレインコートを着た
雨の中をあのひとは出て行った
ひとことも話さず私を見もしないで
それでこの私は手に顔を埋めて
涙をながした
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