お店:🍞【パン食堂まほろば】/書物:📕『古事記物語』(鈴木三重吉)

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🔖百人一首

「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守」

源兼昌

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🍞【パン食堂まほろば】

🍞【パン食堂まほろば】

長野県上田市国分1775

🥐本日のパンとスープランチ

🧊アイスコーヒー

🍨小さなパフェ

和風のお屋敷で良い時間。

美しいお庭を…というところ…「白猫 」が行ったり来たりの姿を眺めながらのランチです。お店の方に伺いましたら、ご近所さんの飼い猫で名前は「コタロウ」。このお庭で、お気に入りの石の上で、一日の大半を過ごしているようです。羨ましい。美味しいものと空間と、猫に癒されてしまいました。ありがとうございます。この場所の近くには「信濃国分寺史跡公園」がありまして、いつも「古代の日本」を感じながらパンとコーヒーをいただいています。国司の「思えば遠くへ来たものだ」という心の吐露を空想しています。店名の「まほろば」の由来をお聞きしました。映画監督の「小津安二郎」の世界より名付けたそうです。

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「麦秋」〈小津安二郎〉1951

北鎌倉に住む間宮家の物語。〈大和〉から上京してきた主人の兄が、隠居の勧めと、長女の嫁入りの心配をするところから物語が始まる。〈奈良県〉を終始「大和(ヤマト)」と呼んでいる。

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「まほろば」とは、日本の古語で「素晴らしい場所」「住みやすい場所」といった意味を持つ。この言葉で有名なものは「古事記」で倭健命(やまとたけるのみこと)が故郷の大和を詠んだ和歌です。これにより現在でも「ヤマト🟰まほろば」のイメージが強くなっています。

《倭は 国の真秀ろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭し麗し 》

🐞「淡路島」僕は子供の頃から「本の虫」でした。絵本や児童書を読み漁っていました。まだまだ小さかったある日、「古事記物語」のなかに「淡路島」という記述を見つけた時、一気に神話の世界に想いを馳せました。同じ地に立っている。…読書の幅が大きく広がり、様々な本を手に取り、図書室の本は「自分のもの」と錯覚するくらいになる…、そんなきっかけになったのが、この「古事記物語」でした。でも、もう遠い思い出。…浜千鳥のように、僕の足跡は波に消される。

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📕『古事記物語』(鈴木三重吉)

📕『古事記物語』(鈴木三重吉)

赤い鳥社 1920(赤い鳥の本) のち角川文庫

「赤い鳥」連載・1919年 7月〜1920 年12月 

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世界ができたそもそものはじめ。まず天と地とができあがりますと、それといっしょにわれわれ日本人のいちばんご先祖の、天御中主神とおっしゃる神さまが、天の上の高天原というところへお生まれになりました…。

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田中千晶「鈴木三重吉が見た『古事記』」(日本文学協会「日本文学」2007年2月号)は「大正九年の発刊以来、昭和、平成を通じて数度にわたり刊行、増刷(中略)、長期間にわたって販売されつづけた作品」「口語訳として児童にも大人にも広範囲に受容された著名な作品である。」としている。

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伊弉諾神と伊弉冉神という男神女神のお二人は天御中主神の命を受けて「国生み」を始めました。天の浮橋の上から、矛でもって、下のとろとろしているところをかきまわして、さっと引きあげると、その矛の刃先についた潮水が、ぽたぽたと下へおちて、それが固まって一つの小さな島になりました。お二人はそこへ御殿をたててお住まいになりました。…そして、まずいちばんさきに淡路島をおこしらえになり、それから伊予、讃岐、阿波、土佐とつづいた四国の島と、そのつぎには隠岐の島、それから、そのじぶん筑紫といった今の九州と、壱岐、対島、佐渡の三つの島をお作りになりました。そして、いちばんしまいに、とかげの形をした、いちばん大きな本州をおこしらえになって、それに大日本豊秋津島というお名まえをおつけになりました。

🈁

古事記で最初に出てきて、現在でも通ずる地名が「淡路島(淡道之穗之狹別嶋)」です。

《故爾反降、更往廻其天之御柱如先、於是伊邪那岐命先言「阿那邇夜志愛袁登賣袁。」後妹伊邪那美命言「阿那邇夜志愛袁登古袁。」如此言竟而御合生子、淡道之穗之狹別嶋(📌)。》

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…厳密には、矛から滴り落ちた潮水で出来た小さな島「おのころ島(淤能碁呂嶋)」が最初に登場します。ですが、この島がどこを指しているのかは諸説あります。

《立天浮橋而指下其沼矛以畫者、鹽許々袁々呂々邇畫鳴而引上時、自其矛末垂落之鹽累積、成嶋、是淤能碁呂嶋(📌)。》

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想うこと

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…僕は、古事記に触れてから「神話(本)の世界に入って生きて」いました。今は昔、今は現実。同じ風景なのだと。…空の青、海の青…それまでとは違って見えるようになりました。…辛くとも歩き続けた先には、もっと綺麗な「青」に辿り着くはず…😢…その後は「ひねくれた」けどね。海の向こうで煌めいている都会の夜景を眺めながら、「いつか出ていってやる‼️」とか。…でも今…ひねくれた「夢(願い)」は叶ったことになる。「長野県(科野国)」にいる…不思議で読めない運命です…本とは違う。でもね。もしかしたら、と。これから辿る運命のことが「古事記」に書かれているのかもしれない…小さかった頃の僕を変えたように。

…そう思って久々に触れてみたのです。

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《還上幸時、到足柄之坂本、於食御粮處、其坂神、化白鹿而來立。爾卽以其咋遺之蒜片端、待打者、中其目乃打殺也。故、登立其坂、三歎詔云「阿豆麻波夜。」故、號其國謂阿豆麻也。…自其國越科野國(📌)、乃言向科野之坂神而、還來尾張國…》

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…そして…(あれっ❗️⁉️😯)

《波麻都知登理 波麻用波由迦受 伊蘇豆多布》

あの青山にとりかこまれた

美しい大和が恋しい

しかし、ああ私は、

その恋しい土地へも、

帰りつくことはできない

「古事記物語」〈白い鳥〉の章より

鈴木三重吉

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