お店:🥢【雪村そば_はねだし屋】/書物:📗『兎園小説』(滝沢馬琴)

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お店:🥢【雪村そば_はねだし屋】

書物:📗『兎園小説』(滝沢馬琴)

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🥢【雪村そば_はねだし屋】

長野市柳原2485−2

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工場併設のおそば屋さん。土日休日休み。オープン時間は11:30〜。数量限定「はねだし」のお蕎麦を、とても美味しくいただけます。時間に余裕を持って早めに並ぶことをおすすめします。

蕎麦の流儀は人それぞれ。僕は「七味唐辛子」が好きなので、まずは直接かけて、それだけでいただく。そして食べ進めるにつれて「蕎麦つゆ」につけていく。だんだんと多くつけていく…。池波正太郎の影響を受けておりますが…この食し方がいいです。…お蕎麦の食し方にルールはないけれど、せめて「品」は持っていたいものです。…そしてココのお蕎麦は…なかでも(「はねだし」のところが一番美味しいかも)

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池波正太郎の作品「鬼平犯科帳」に、鬼平こと長谷川平蔵が蕎麦屋で「天ぬき」を食べるシーンがあります。温かい天ぷら蕎麦から蕎麦が伸びないように「蕎麦」を抜いたものが「天ぬき」。天ぷらを食べながら日本酒を嗜む、蕎麦を待ち、蕎麦ができたら天ぬきの残り汁に蕎麦をつけて食べさっと帰る…。天ぬきは「通ぶった、生意気な食べ物」とされ、蕎麦屋に10年通わないと出してもらえない料理。本当の通になってこそいただける「蕎麦屋の粋」。この信州の地で、そろそろ「天ぬき」をやってみようかな?…「つっけんどん」な態度をとられてしまうかもしれないから、恐る恐る…。

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📗『兎園小説

滝沢馬琴

文政8年(1825年)成立。『日本随筆大成』に収録。

兎園会で話し合われた異聞奇談の記録や考察を、馬琴が編者として(本名である「滝沢解」の名義で)まとめたもの。

〈おもな話題〉

虚舟・金霊・貧乏神・オサキ・空狐・提灯火・立石様

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兎園会は、山崎美成が発起人となり文人が毎月一回集って、見聞きした珍談・奇談を披露し合った会の名前。その記録として『兎園小説』が編纂された。兎園会に先立ち、文政7年(1824年)から山崎美成が中心となり、珍奇な古書画や古器物を持ち寄って考証を加える耽奇会という集まりが開催されていた。耽奇会には曲亭馬琴・屋代弘賢らのメンバーが参加していた。耽奇会に出品された「大名慳貪(だいみょうけんどん)」という道具(けんどん箱の豪華なもの)の「慳貪(けんどん)」という語をめぐり、中心メンバーである美成・馬琴が書簡で激しく論争した(けんどん争い)。ついに両者は文政8年3月に絶交するに至った。兎園会が断絶した後も、馬琴は奇談を集め続けた。『兎園小説』には本集(全12巻)のほかに、外集・別集・拾遺・余録が計9巻ある。これらも『日本随筆大成』に収録されている。『別集』には、馬琴と美成の「けんどん争い」の顛末が含まれる。

〈・・・けんどん争い・・・〉

慳貪(けんどん)とは家具・建築において、戸や蓋をはめ込む方法の一種。上下に溝を掘り、戸や蓋を上げ落としにしてはめこむのが基本的な構造であるが、左右に溝を掘るものもある。典型的なものとしては、うどんやそばの出前に使う箱「岡持ち」の戸。

👤《山崎美成》

かつて「けんどん屋」と呼ばれる接客の簡易な(「つっけんどん」な)形態の外食店が存在し、そこから盛り切り蕎麦を「けんどんそば」と呼ぶようになり、「けんどんそば」を運搬する箱を「けんどん箱」と呼ぶようになったと主張した。〈現代では優勢な説〉

👤《滝沢馬琴》

箱のほうを「けんどん」と称したのが先であると主張した。

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この論争は、「蕎麦食の歴史」や「出前の発祥」、「けんどん屋の業態」や「どんぶり鉢の名称の起源」(けんどん屋で使う器を呼ぶ「けんどん振り」が転じて「どんぶり(鉢)」になったという説)など江戸時代の食文化を考察する貴重な史料となっている。

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「雪村そば_はねだし屋」さん、仕事で近くを通ると、ついつい立ち寄ってしまう。「美味しいから」です。また、いつも忙しそうなのに、お店に立たれている方々の接客はとても気持ちがよくて。それも蕎麦を美味しくさせる理由のひとつ。今日も美味しかったです。ありがとうございます。…「蕎麦の流儀」は人それぞれでも、美味しくいただくための「粋」や「品」は知っておきたいところです。…この社会では、誰しも、決して「つっけんどん」では、いけませぬ。…「けんどん争い」が起きてしまいますゆえ。

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「人間(ひと)とは、妙な生きものよ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事をはたらく。こころをゆるし合うた友をだまして、そのこころを傷つけまいとする。

《鬼平犯科帳 第8巻『明神の次郎吉』より》

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