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🥗【GUSK】
🥗【GUSK】
グースケ
長野県佐久市望月100-1
セットコース「花」
🌽旬菜・リゾット・甘味
☕️コーヒー
焼きとうもろこし・山椒が入ったリゾット。
美味しいランチコース。コーヒーもいただきました。
…料理の感想は、この二行で良いかと思います。
なぜなら、「他とは段違い」のお店だから。
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「佐久市望月」。古より中山道の宿場町(望月宿)として発展したところ。
望月宿は、中山道六十九次のうち江戸から数えて二十五番目の宿場。歌川広重の浮世絵に描かれています。〈「木曽海道六十九次・望月」〉
平安時代からこの地を収めていた豪族望月氏の姓や、その望月氏が朝廷や幕府に献上していた馬の名産地として蓼科山裾野の「望月牧」から、「望月」の名が付いたとも言われる。なお、望月氏の由来は、望月牧の別当を務め、その一族が毎年旧暦8月15日の満月の日(望月)に馬を朝廷や幕府に献上していた為である。
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望月宿に、カフェやアート工房などがもう少しできたなら…かつての宿場町ように賑やかになるように思います。その中心になるのが「グースケ」さんかもしれないと空想します。
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会計時に野菜の話を少々。レタス、ズッキーニ、コリンキーなど。
…そこでは伝えていないけれど、僕は気づいている。「旬菜」のドレッシングの大まかなレシピや、香ばしいナッツと穀物の他に、…「スベリヒユ」の芽先(美味しいところ)が入っていたことを。スベリヒユは野菜などと比べて“食材”という認識がほとんどされていない「雑草」。
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📗『植物図鑑』(有川浩)
📗『植物図鑑』(有川浩)
有川浩 2009
👦🏻イツキ
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」
👩🏻さやか
「ひ…拾って、って。捨て犬みたいにそんな、あんた」
👦🏻イツキ
「噛みません。躾のできた良い子です」
さやかは、つい彼を部屋に上げてしまい、カップラーメンと風呂場を提供することにした。翌朝鼻をくすぐる料理の匂いで目覚めたさやかは、使えるものはないと思っていた冷蔵庫の有り合わせだけで彼が朝食を作っていたことと、その味に驚き、「行くあてがないなら、ここにいたらいい」と引き止める。彼は「イツキ」と名乗ったが、それ以外は話してくれない。問い詰めることでイツキが去ってしまうことを想像してしまったさやかは、何も聞かなかった。それからひと月が経ち、春先になった。イツキが近くのコンビニで平日深夜のアルバイトを始め、ふたりがルームシェアに慣れてきたころ、さやかは仕事のミスが重なりひどく荒れていた。見かねたイツキは「近所の河川敷を散歩しないか」とさやかを誘う。
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「あ、これもこれも」
イツキがやはり街路間の根元にしゃがみ込む。
イヌビエとはまったく姿が違い、上に伸びるのではなく地べたに貼りつくように生えている。全体的につるんとした印象で、丸く赤っぽい茎にわさわさ生えた小さな葉は多肉質だ。
「これはスベリヒユ」
「これもヒユ科?」
「スベリヒユ科になるね。奇しくも今日はヒユの日かなー」
柔らかい芽先を採るように言われて、水に濡れた茎を折り採っていく。
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「これもシュウ酸が多いからね」そう言ってイツキはスベリヒユを茹でこぼし、水にさらした。…スベリヒユのからし酢味噌和えも、やはり雑草然とした姿からは想像できない程さっぱりしておいしい。ぬめりがあって肉厚な葉や茎の噛み応えも面白い。今まで採った中でも一、二を争う地味な草なのに、味は今まで味わった中でも引けを取らない。うっかりするとあまり個性のなかったツクシなどよりご馳走かもしれなかった。
👩🏻💧
スベリヒユならよく知っている。つるりとした多肉質の雑草で、食用にもなる。酢味噌和えにするとぬめりがあっておいしい。樹がいたころ、散歩で摘んではよく料(りょう)っていた。さやかも今年真似して作ってみたが、どうしても樹のようにおいしくならない。とうして今年はいてくれないの。どうして去年と同じ料理を作ってくれないの。どうして黙って出て行ったの。
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想うこと
🌽✨🥗✨🍋✨🌿
上水内郡信濃町で「木・金」ランチの食堂があります。…(その二日間の料理長はパリ在住からの料理家さんで現在は信濃町在住)…メニューはフランスの家庭料理が基本になっています。…「スベリヒユ」は食材になる…そこで「料理として食した」わけです。(まあ、本からの知識で草取りの最中に口に入れた事はあります…)。お店の空気感やメニューの内容はグースケさんとは違いますが…《地産地消を推進する為の小さな食堂》…この点は同じかと思います。地元農家の方々が作る野菜、また若い人たちが有機農法で作る野菜。それらは生産者が見える野菜です。どちらも生産者を応援する気持ちが込められていて、美味しい料理になるのだろう、と窺い知ることができます。
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食堂に「お客さん」として訪れる僕ら。
…多分ね。僕らは料理から「幸せのあり方」を見つけようとしているのです。
「幸せ」は、スーパーやネットような便利さ、値段で選択するものではありません。
不便でも、人と人との繋がりや助け合いを大切にすることを、料理から知る。
そうして僕らは、「幸せ」になろうとするのです。
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👩🏻
🌿自分たちの幸せは何て安上がりなんだろう。
🌿安く幸せになれるのは素敵なことだ。
やがて台所から、卵を炒める音をBGMに焦がしたバターの匂いが流れてきた。
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〈…美味しい料理をご馳走さま。「GUSK」さんにて〉
🌽✨🥗✨🍋✨🌿
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