おむすびCAFE
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ここ連日、すぐれない空模様です。
仕事の合間の遅い遅いランチです。
久々に「おむすびCAFE」さん。
海のない長野県で「沖縄」の味。
ソーキ丼をいただきました。とても美味しい。
海を感じる「異界」に来たよう。そして、
「竜宮城」へ来たようなおもてなし。
「猫」の姿をした「乙姫」がいらっしゃいまして。
会社へ「猫が膝にいるので動けません、帰社できません!」と
連絡をしてみようかと。夢のような、ウラシマ状態。
玉手箱は貰えませんでしたが、お見送りもありました。
よくできた「乙姫」です。また来ます。また一緒に遊ぶにゃ。
猿と亀
【新品】まんが日本昔ばなし101 決定版 講談社 川内彩友美/編 価格:3,080円 |
「猿と亀」
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昔、猿と亀がいました。とはいっても二人の住むところは別々で、猿はいつかは美しい竜宮城へ行ってみたいと思っていました。ある時、竜王の一人娘の乙姫が重い病にかかり、猿の生き胆を食べさせれば病気が治る、と占い師に告げられました。そこで竜王は、亀なら陸へ行けるので猿の生き胆をとってくるように言いつけました。亀は猿を騙してまんまと竜宮城へ連れていきました。猿は、竜宮の美味しいご馳走を食べ、お酒を飲んで、すっかり酔っ払って小部屋に寝かされました。倒れた猿を運ぼうと、門番のカレイとクラゲが出てきて「生き胆をとられる事も知らないで」と口を滑らせました。それを聞いた猿は、初めて騙されていたことに気が付きました。猿は必死で考えて、助かる方法を思いつきました。そうして、大声で泣いて「浜辺の松の木に肝を干してきたが、雨が降ると肝が流されてしまう。」と訴えました。それを聞いた亀は、急いで猿を連れて陸に向かいました。
ところが、陸に着いた猿は、すたこらさっさと逃げて行ってしまいました。
思うこと
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沖縄に「亀が猿を竜宮城へと連れて行く」という話が伝わっています。
「南の昔話」(昭和11年)では「猿と亀」という題で収録されています。
「猿の生き肝」「くらげの骨なし」などの題名もあり、これらは、亀の甲羅のヒビやクラゲに骨がない、また、カレイの体はなぜ平べったいか、などの理由がオチとして語られる内容になっています。この種の話は、はるか昔からあるもので、書物としての出発点は、インドの仏典「ジャータカ」(亀の代わりに鯛)や説話集「パンチャタントラ」(亀の代わりにマカラという巨魚)からのようです。日本の「今昔物語」「沙石集」にも同様の話があります。
「昔々、海の底には竜宮城があり、そこには、とても美しいお姫様が住んでいました・・・。」
この書き出しを読む、また語り出しを聞けば、竜宮城への憧れが胸に溢れます。浦島太郎の話も然り、海の底は我々にとって理想郷なのです。・・・我々は所詮「知恵のある猿」ですね。「竜宮城へ連れて行ってあげよう。」と言われたら・・・迷うことなどない。
「竜宮城」は世界各地に残る理想郷で、天界、地界と並ぶ「他界概念」のひとつです。海の底にある。なかでも沖縄では「ニライカナイ」と呼ばれ、伝統的な民間信仰の「神界」でもあります。
色々、考えてみる。
柳田國男は、「ニライカナイ」と日本神話の「根の国」は同じだと提言している。
この地球上で「竜宮城」に一番近いところは「沖縄」らしい。
そこから先へ進むには、両方を行き来できる亀(「者」)と知り合いになること。
「竜宮城」で、きっと夢のような時間を過ごすことができる。
・・・でも。
必ず帰ってくること。
(「根の国」に行ったきりになってはならない。)
「竜宮城」に住み続けることはできない。
僕らは海の住人ではないのだから。
所詮、とどのつまり、「知恵のある猿」なのだから。
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